2024年米大統領選:離反者の民主党に感じた罪と罰 それでもトランプを支持しなかった人達

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2024年大統領選で非激戦州(Exclude Battlefieldsで記載)は民主党得票が2020年より622万票減少しておりトランプ6115万票に対してハリス5963万票という結果になった。が、非激戦州での選挙人獲得数はハリスが若干ながらリードしていた(ハリス226人、トランプ219人)。これを覆したのが激戦州(選挙人計93人)の結果だった。

激戦州において民主党はほぼ横ばい(4万票減)だったが、トランプは95万票増で激戦州全てで民主党に勝利した。トランプ陣営は激戦州で選挙に行っていないマイノリティを狙い撃ちして取り込みを図っておりアラブ系やアーミッシュなど(経緯は後述する)数万から十数万人規模の少数派がトランプへ票を投じた事で激戦州の投票数は2020年より85万票増加した事で激戦州3191万票の結果(選挙人計93人)が全米の結果を決定付けた(トランプ312人、ハリス226人)。

トランプの勝利の原動力はマイノリティを含めてきめ細かな膏薬(公約)売りにあり、レッドシフトだったわけではない。

アメリカで様々な世論調査を手がけるピューリサーチセンターはこの大統領選を終えた後、大規模なパネル調査を実施して2020年と2024年大統領選での投票先について調査しているが、2020年バイデン→2024年トランプや2020年トランプ→2024年ハリスというような越境的な投票先変更をした人はごく少数である事が判明している(なお投票しなかった人が投票した場合の調査もされていて、トランプ支持票が多いという結果は覆らないだろうとしている)。

レッドシフト観点ではヒスパニック系と黒人でトランプ得票率が増えたと言われているが、人種民族別の投票数においてこの人たちは2020年より2ポイントずつ投票率が低下している(CNN出口調査で投票率は公表されている。そちらから投票数を計算すると2020年投票数はそれぞれ2060万票程度だったところでいずれも約360万票減少して1700万票にまで低下した) 。
先に述べたように非激戦州では2020年民主党に入れた人の中から多くの投票放棄した人が出ている中でヒスパニック系と黒人の投票率・投票数も大きく低下しておりレッドシフトは「得票率」でのマジックであって実際には起きていないのは間違いないと思われる。

Exit poll results 2024 | CNN Politics https://edition.cnn.com/election/2024/exit-polls/national-results/general/president/0

National Results 2020 President Exit Polls https://edition.cnn.com/election/2020/exit-polls/president/national-results

Behind Trump's 2024 Victory: Turnout, Voting Patterns and Demographics | Pew Research Center https://www.pewresearch.org/politics/2025/06/26/behind-trumps-2024-victory-a-more-racially-and-ethnically-diverse-voter-coalition/

追記:ペンシルヴェニア州におけるマイノリティ攻略作戦の成否について

 トランプ陣営の運動員は激戦州において2020年投票していないマイノリティを狙って働きかけをしたと言われちえる。この件についてペンシルヴェニア州に多いアーミッシュ・コミュニティへの働きかけについて詳細な調査が行われている。結論からいえばトランプがアーミッシュの人で2020年投票していない人たちから新たに票を得られた事実はなかったという記事があるので紹介しておく。(2026/06/30追記)

Amish voters for Trump? The Amish and the religion factor in Republican electoral politics https://theconversation.com/amish-voters-for-trump-the-amish-and-the-religion-factor-in-republican-electoral-politics-247869

追記2:ミシガン州ディアボーン市の場合

 ミシガン州ディアボーン市はアラブ系住民が多いことで知られ、大統領選当時はアラブ系市長が就任していた。大統領選では会合を何回もやってくれたトランプ陣営支持を表明(パレスチナ問題に対するバイデン政権批判が理由とされた)、実際に本選では4割強がトランプに票を投じて従来の民主党支持岩盤地域が陥落した。ただ朝日新聞の記者が地元に入って行った取材だと伝統的家族観を重視する人達が多く性的少数者に対して否定的な政策を主張するトランプを支持したのではないかという分析をされる人の声も取り上げていて、記事見出しになった。激戦州であっても珍しい越境して投票先を変えた人たちの事例と言える。

激戦ミシガン州のアラブ票、ガザ政策と家族観で二分 トランプ氏攻勢 https://digital.asahi.com/articles/ASSC36H7QSC3UHBI001M.html?iref=pc_ss_date_article

Dearborn, Michigan - Wikipedia https://en.wikipedia.org/wiki/Dearborn,_Michigan#Politics

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朝「えみり既読おそーい」(『違国日記』6巻より)

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